ナチュラルガーデンズ
MOEGIについて

ABOUT

コンセプト

CONCEPT

ナチュラルガーデンズMOEGIは、ランドスケープデザイナー、ポール・スミザー(Paul Smither)氏監修のもと、約32,000㎡の「萌木の村」敷地全体を、2012年より10年の歳月をかけて整備した庭園です。

完全無農薬、無肥料でつくられたガーデンとして、日本でも類を見ないほど広大な面積を誇るナチュラルガーデンズMOEGI。清里高原の森に隣接した高低差のある敷地には、小川が流れる「水辺のガーデン」、落葉樹に囲まれた「ウッドランドガーデン」、日当たりが良く乾燥した「グラベル&ローズガーデン」、八ヶ岳の野草が植栽された「メドウガーデン」など、さまざまな花壇がつくられています。

花壇には、宿根草を中心に、土地の風土や環境にあった多種多様な植物が植えられています。なかには個体数が激減している種や絶滅危惧種も多く、ナチュラルガーデンズMOEGIはそうした種子を保存・管理する「シードバンク」としての役割も担っています。2022年現在は700種類を超える植物が育ち、四季折々のランドスケープを堪能できるようになりました。

庭の植物は、毎年集められる落ち葉を堆肥に、土の中の微生物の力を借りながら自然の循環の仕組みによって維持されています。また、庭を住処とする無数の虫や野鳥たちにも配慮された環境のなか、すべての生き物が互いに上手くバランスを取りながら共生している点もナチュラルガーデンズMOEGIの大きな特徴。花壇としての鑑賞価値だけでなく、庭に存在する小さな生き物たちにも目を凝らすことで、その豊かな多様性が見えてきます。

どうぞ、自然の理にかなった美しいガーデンをご自身で巡りながら、命の息吹を感じとってください。耳を澄ませば、きっと、自然の韻が聞こえてくることでしょう。

ポール・スミザーさんについて

Paul Smither

ランドスケープデザイナー、ホーティカルチャリスト(園芸家)。1997年、東京都に庭の設計、施工などを担う有限会社ガーデンルームスを設立。2009年に北杜市へ移住し、2012年から萌木の村で化学肥料や農薬を使わない庭づくりを手がけ、ナチュラルガーデンズMOEGIの全景をデザイン・施工・管理している。

八ヶ岳の在来種を含む環境に合った植栽を基本に、人にも生態系にもやさしい循環型で多様な生き物がすこやかに共生する“自然の韻が聞こえる庭”をテーマにした庭づくりを実践。土地の風土や歴史を大事にし、自然の理に適ったナチュラルガーデンの必要性を提示し、その革新的な手法は全国から注目されている。

主な著作に『ポール・スミザーのナチュラルガーデン』『日陰でよかった!』(宝島社)、『ナチュラルな庭づくり』『ポール・スミザーの「これからの庭」』(主婦の友社)、『ポール・スミザーの自然流庭づくり』『ポール・スミザーの剪定読本』(講談社)ほか多数。2014年にはNHK番組「プロフェッショナル仕事の流儀『大事なものは、足元にある』」に出演。

GARDEN ROOMS 公式ホームページ
http://www.gardenrooms.jp/

GARDEN ROOMS フェイスブック
https://www.facebook.com/GardenRoomsPS/

ポール・スミザー インスタグラム
https://www.instagram.com/gardenrooms_j/

略歴Biography
1970年
イギリス、バークシャー州生まれ。英国王立園芸協会ウィズリーガーデンおよび米国ロングウッドガーデンズで園芸学とデザインを学ぶ
1997年
東京都三鷹市に有限会社ガーデンルームスを設立。庭の設計、施工および園芸全般に関するコンサルティングや講師として活動を開始
2000年
「第1回東京ガーデニングショー」プレゼンテーションガーデン部門で最優秀賞を受賞。
2003年
兵庫県宝塚ガーデンフィールズの英国式ナチュラル庭園「Seasons」を設計
2009年
山梨県北杜市大泉町に移住
2009年
軽井沢絵本の森美術館内に「ピクチャレスク・ガーデン」を設計、2010年オープン
2012年
萌木の村でナチュラルガーデンズМOEGIのデザイン・施工・管理を開始。
2013年
「第30回全国都市緑化とっとりフェア」のメインガーデン「とっとり晴れやか庭園」を設計・監修するとともにフェア全体のアドバイザーを務める
2014年
島根県のホシザキ野生生物研究所・ふるさと尺の内公園で野生動植物の生息環境の整備を開始
2021年
高知県フタガミHOME&GARDENで暮らしとともに楽しむガーデンを提案

ヒストリー

HISTORY

ナチュラルガーデンズMOEGIの歴史は2012年、ウッドチップを敷いた中央広場の周辺に、土留めとして花壇をつくったことにはじまります。その後、敷地内の地形や日当たりの環境を生かした、新たな花壇が毎年のようにつくられていきました。

2012年
広場沿い花壇

芝生だった広場に砕石で土台をつくりウッドチップを敷き、その土留めとして最初の石積み花壇をつくりました。

2013年
テラスボーダー花壇

傾斜地に棚田のような石積みをつくることで保水性を高め、最上部に砕石を敷いた「グラベル&ローズガーデン」をつくりました。

2014年
石積みの回廊

高低差のあるエリアで枝垂れるものやスモークツリー、サンショウバラといった低木を植え、立体感のある植栽にしました。

2015年
ウッドランドガーデン

木を整理することで暗かった森の中に陽が差し込み、それまで眠っていた野草が勢いよく育ちはじめました。

2017年
八ヶ岳メドウ、ドライガーデン

旧ROCK火災後、駐車場周辺のランドスケープを全面的に見直し、ホテル前に花壇を立ち上げプライベート感を演出するとともに、森へと続く、八ヶ岳の原風景である野草の花咲く草原を誕生させました。

2018年
水辺のガーデン

暗渠を流れていた小川を再生し、地上に出すことで生き物たちの憩いの場をつくりました。

2019年
ガーデンビュー、バックヤード

ガーデンを一望できる場所に石積みで円形広場をつくりました。また、土手を築き、植物によるスクリーンを設けるなど景観に配慮したバックヤードを整備し、堆肥づくりを本格化しました。

2020年
南側ゲート~駐車場周辺

新たなガーデンの入口として南側駐車場を整備しました。また、お客様がゆっくりと過ごせるシーティングエリアをつくりました。

2021年
オルゴール館前
ウェルカムガーデン

オルゴール館周辺のデザインを見直し、石積みで立ち上げた花壇に、バラや色とりどりの花々を植栽しウェルカムガーデンをつくりました。